最近、企業を狙ったサイバー攻撃や情報流出が相次いでいます。
そして、狙われるのは一部の大企業だけではありません。
弊社へのサイバーセキュリティ関連へのお問い合わせも、直近で数多くいただいており、日本国内への攻撃増加を肌身で感じ取れる状況になっております。弊社及びグループ各社、また提携先の企業様も同様の状況で、年内のサービス提供が難しくなっている事業者も多く見受けられます。
攻撃者が狙うのは、企業規模や業種ではなく、「対策の弱い企業」「弱点が放置されている企業」です。そしてその対策は「急を要する」とご認識いただく必要がございます。
近年は、システム停止やWebサイト改ざんだけでなく、個人情報や取引先情報の流出、ランサムウェアによる業務停止など、被害の内容がより深刻化しています。
その結果、単なるシステムトラブルでは済まず、事業継続や企業信用にまで大きな影響を及ぼすケースが増えています。
「うちは狙われないだろう」
「大企業ほどのリスクはないはず」
そう考えている企業も少なくありません。
「今、被害に遭っていないのは、運が良いだけ」
とお考えください。
しかし実際には、サプライチェーンを経由した侵害、VPN機器やサーバーの脆弱性を突いた攻撃、メールを入口とした不正アクセスなど、侵入経路は年々多様化しています。
つまり、どの企業にとってもサイバー攻撃は決して他人事ではないのです。
まずは、最近報じられているサイバー攻撃・情報流出事例の傾向を見てみましょう。
最近のサイバー攻撃・情報流出事例
| 時期 | 事案の概要 |
|---|---|
| 2026年 9月下旬 |
交通関連サービスを展開する企業で外部からの不正アクセスが発生し、会員の個人情報が最大約660万件漏えいした。氏名、住所、電話番号、メールアドレスのほか、本人確認書類に関する情報や提携サービスに関する情報なども含まれる。 |
| 2026年 10月初旬 |
物流関連企業2社が、それぞれ不正アクセスにより利用客の個人情報が流出した可能性があると発表した。氏名、住所、電話番号、メールアドレス、購入情報や配送関連情報などが対象で、件数や範囲は調査中としている。 |
| 2026年 10月初旬 |
人事関連システムへの不正アクセスにより、退職者を含む約12万人分の個人情報が流出した可能性があると発表された。流出の可能性があるのは氏名、住所、電話番号など。 |
| 2026年 10月初旬 |
飲食関連企業の公式アプリが不正アクセスを受け、登録会員数の大半に当たる1078万8963件の個人情報が漏えいした。氏名、メールアドレス、電話番号などが含まれる。 |
| 2026年 10月初旬 |
小売関連サービスのアカウント基盤などへの不正アクセスにより、約215万件の個人情報が流出した。氏名、メールアドレス、住所、電話番号などに加え、一部サービスでは決済関連情報の一部も漏えいした。 |
| 2026年 10月初旬 |
複数企業で大規模な個人情報流出の可能性が相次いで公表された。予約・決済関連、販売関連、娯楽関連、旅行関連など4社で、合計約3588万件超の情報が流出した恐れがある。 |
| 2026年 10月中旬 |
クラウドサービスへの不正アクセスによりランサムウェア攻撃が発生し、契約する495の企業・自治体に影響が及んだ。調査の結果、保管データの外部流出を示す痕跡は確認されなかったが、利用企業側では情報漏えいの懸念や業務停止などの影響が広がった。 |
このように、直近のニュースを見ても、サイバー攻撃や情報流出は一部の大企業や特定業種だけの問題ではなく、あらゆる企業に起こり得る現実的なリスクであることが分かります。
また、被害は単なるシステム障害にとどまらず、個人情報の漏えい、業務停止、顧客対応の増加、取引先への影響など、企業活動全体に広がるケースが少なくありません。
では、サイバー攻撃を受けることで、企業には具体的にどのような影響が生じるのでしょうか。
サイバー攻撃が企業に与える影響
サイバー攻撃による被害は、単なる「システムトラブル」では済みません。
企業活動全体に大きな影響を及ぼします。
1. 業務停止
受発注システム、メール、ファイルサーバー、基幹システムなどが停止すると、通常業務が大幅に滞ります
製造業であれば生産停止、小売・サービス業であれば機会損失にもつながります。
2. 情報流出
顧客情報、従業員情報、取引先情報、営業秘密などが漏えいすれば、企業としての信頼は大きく損なわれます。
個人情報保護の観点でも重大な問題となります。
3. 復旧コストの増大
被害調査、外部専門家への依頼、システム復旧、顧客対応、再発防止策の実施など、事故後には多大なコストと時間が発生します。
4. 信用の低下
一度「セキュリティに不安のある会社」という印象を持たれると、顧客や取引先との関係に影響が出ることがあります。
新規契約や入札時の評価にも関わる可能性があります。
このように、サイバー攻撃は情報システム部門だけの問題ではなく、経営全体に関わるリスクです。
では、なぜこれほどまでに被害が相次いでいるのでしょうか。
なぜ被害が相次ぐのか
近年、サイバー攻撃が増加している背景には、次のような要因があります。
- 公開サーバーやVPN機器の脆弱性が放置されている
- OSやミドルウェアの更新が遅れている
- ID・パスワード管理が不十分
- 多要素認証が導入されていない
- 委託先やグループ会社を経由した侵入リスク
- 社内でセキュリティ教育が十分でない
つまり、多くの被害は「特別な企業だけ」に起こるものではありません。
むしろ、基本的な対策の不足や、見えていない弱点を放置していることが、被害につながる大きな要因となっています。
だからこそ重要なのが、日頃から基本的な対策を着実に実施することです。
今すぐ見直したい基本のセキュリティ対策
サイバー攻撃による被害を完全にゼロにすることは難しくても、被害の発生確率や影響を大きく減らすことは可能です。
- パッチ適用・アップデートの徹底
- OS、サーバー、VPN機器、ネットワーク機器、CMSなどの更新を定期的に実施し、既知の脆弱性を放置しないことが重要です。
- 多要素認証の導入
- ID・パスワードだけでは防ぎきれない不正ログインに備え、VPN、クラウド、管理画面、メールなどには多要素認証を導入しましょう。
- アクセス権限の見直し
- 必要な人に必要な権限だけを付与する“最小権限”の考え方が重要です。
退職者や異動者のアカウント整理も欠かせません。 - バックアップ体制の整備
- ランサムウェア対策として、バックアップの取得だけでなく、「実際に復元できるか」の確認まで定期的に行う必要があります。
- ログ監視とインシデント対応体制
- 異常の早期発見にはログの取得・監視が不可欠です。
また、万が一の際に誰がどう動くかを事前に決めておくことで、被害拡大を防ぎやすくなります。 - 従業員教育
- 不審メールや添付ファイル、フィッシングサイトへの対策として、定期的な教育・訓練が有効です。
技術対策だけでは防げない領域を補完できます。
ただし、これらの対策を実施していても、それだけで十分とは限りません。
本当に重要なのは、自社にどのような弱点が残っているのかを正しく把握することです。
本当に重要なのは「自社の弱点を把握すること」
多くの企業で見落とされがちなのが、
「対策をしているつもりでも、実際にどこに弱点があるか分かっていない」
という点です。
ファイアウォールやウイルス対策ソフトを導入していても、Webアプリケーションや公開サーバー、ネットワーク設定、クラウド設定に脆弱性が残っていれば、そこを起点に侵入される可能性があります。
だからこそ必要なのが、実際の攻撃者の視点で弱点を洗い出すセキュリティ診断です。
セキュリティ診断でできること
セキュリティ診断では、外部から見えるシステムやWebサイト、サーバー、ネットワーク機器だけでなく、必要に応じてWebアプリケーション、スマートフォンアプリ、データベース、各種プラットフォームまで含めて、セキュリティ上の弱点を確認します。
例えば、以下のような課題の発見につながります。
- 古いソフトウェアや未修正の脆弱性
- 不適切なアクセス制御
- 管理画面の露出
- 推測されやすい認証設定
- Webアプリケーションの入力値不備
- 不要なポートや危険な設定の残存
- システム構成上の想定外の侵入経路
- データベースやアプリ連携部分におけるリスク
さらに、弊社のセキュリティ診断サービスでは、専門家が擬似攻撃を行うことで、実際の攻撃者がどのような手口で侵入や悪用を試みるのかを想定した診断が可能です。
これにより、一般的な機械的スキャンだけでは見つけにくい問題点も把握しやすくなります。
攻撃者に悪用される前に弱点を把握し、優先順位をつけて対処することが、被害防止の第一歩です。
セキュリティ診断を行う目的・メリット
セキュリティ診断の目的は、単に「問題があるかどうか」を確認することではありません。
最新の攻撃手法に照らして、自社システムの安全性とセキュリティリスクを客観的に把握し、被害を未然に防ぐことにあります。
診断を実施することで、次のようなメリットがあります。
- 自社では気づきにくい脆弱性を発見できる
- 最新の攻撃手法を踏まえたリスク把握ができる
- 侵入、改ざん、情報漏えいなどの事故を未然に防ぎやすくなる
- 対策の優先順位が明確になる
- 取引先や顧客に対する安心材料にもつながる
「対策はしているが、本当に十分なのか分からない」
そのような企業こそ、一度客観的な診断を受ける意義があります。
まとめ
サイバー攻撃は、もはや一部の大企業だけの問題ではありません。
情報流出、業務停止、信用低下といった被害は、あらゆる企業にとって現実的な経営リスクになっています。
重要なのは、被害が起きてから対応するのではなく、
被害が起きる前に、自社のリスクを正しく把握し、必要な対策を講じることです。
「自社の対策は十分だろうか?」
「見えていない脆弱性はないだろうか?」
そう感じたら、今こそ見直しのタイミングです。
弊社では、高い技術レベルの専門家によるセキュリティ診断サービスをご提供しています。
Webアプリケーション、プラットフォーム、スマートフォンアプリ、データベース、各種システムに対して、擬似攻撃を含む多角的な手法で診断を実施し、脆弱性やセキュリティ上の課題を可視化します。
最新の攻撃手法を踏まえてリスクを洗い出し、セキュリティホールを事前に塞ぐことで、侵入、不正アクセス、改ざん、情報漏えいなどのインシデントを未然に防ぐことが可能です。
相次ぐサイバー攻撃から企業を守るために、まずはセキュリティ診断から始めてみませんか。
本件のお問い合わせ
本件につきましては、お問い合わせフォームまたは下記までお問い合わせください。
TEL:03-6380-8261
Email:sales_team@tohmatsu.co.jp



