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スマホアプリ検証・サイト検証の課題を考える~事例に見る効果的な解決方法とは

スマートフォンアプリやwebサイトの品質・ユーザー満足度向上のために重要な検証業務。今回はスマートフォンアプリやwebサイトを検証する際に発生する主な課題と、その解決方法について考えます。また、弊社の検証サービスの導入により、検証時の課題を解決できた具体的な事例も合わせてご紹介します。

スマホアプリ検証・サイト検証でよくある課題

「よくある課題」として挙げられる項目は、同じ業務を行うすべての人にとって他人事ではない問題です。スマホアプリやサイトの検証において、解決したいとの声が多い課題にはどのようなものがあるか、主だったものをまずは確認してみましょう。

◆リリースの期限が優先され、検証に割く時間・リソースが不足している
◆品質管理の必要性は感じているが、そのための体制が整っていない。また、ノウハウがないため体制の構築ができない
◆テスターの管理が不十分なため、急なテストや大規模テストに対応することができない
◆OSと機種の数が多く、端末環境への対応をカバーすることが難しい
◆テストを効率化することで、工数の削減を図りたいがその仕組みを構築する時間とノウハウがない
◆リリース後のユーザー問い合わせが多く、開発コスト・オペレーションコストが増加してしまう

ITの普及、システムの複雑化によるニーズの高まりが、多くの現場でリソースの不足とそれに伴う課題を生み出していることがわかります。作業の効率化が望まれる一方で、ノウハウや時間の不足から効果的なシステムの構築が困難な現状も見えてきます。

負のスパイラルを断ち切る!ユーザー満足度の重要性

一方、ユーザーへの調査(2013年12月 ウェブレッジ自主調査)では、「エラーが起こった」「操作性が悪い」などの理由から、「使いにくい」と感じたwebサイトやアプリは「2度と使わない」との回答が93%に上るなど、ユーザー満足度の低下は売上減少に直結しています。売上の減少は、さらなるコストの削減を引き起こし、検証にかけるリソースの減少につながる…という負のスパイラルを誘発します。

また、webサイトやアプリを「使いにくい」と感じたユーザーの32%が、その利用を「やめておけ」といい、21%がその意思をソーシャルに拡散しています(出典: Compuware, A pigee)。ユーザー満足度の低下は、既存のユーザーを失うだけでなく、潜在ユーザーにまで悪影響を及ぼす深刻な課題となっているのです。

検証課題の主な解決方法(弊社サービスで解決!)

こうした課題の解決には、関連する問題を複合的に解消できる手段の採用、環境の構築が効率的です。弊社においては、スペシャリスト集団ならではの経験とノウハウを活かし、以下のような多彩な解決方法を提案しています。

◆常駐・受託を組み合わせ、作業ボリュームや時間に応じた最適なリソース&人材配置
◆品質コンサルティングによる品質管理体制の見直し・構築
◆テスターのアサイン管理から教育までを一括請負
◆ユーザーシェアデータからの端末選定(最新のOS動向・機種特性を常時チェックしている弊社の基準を利用可能)
◆テスト自動化とインシデント管理ツールの提供
◆不具合傾向分析とナレッジ蓄積によるリリース後のバグ低減
◆システム品質(製品品質)×サービス品質(利用品質)改善のコンサルティング

これらを組み合わせることで、個々のケースに応じた多様な課題の解決を実現しています。中でもシステム品質(製品品質)の向上支援、サービス品質(ユーザー視点での利用品質)の向上支援を組み合わせ、スマートフォンアプリやwebサービスの品質向上をサポートする点は弊社独自の試みで、お客様からもご満足頂いております。

スマホアプリ検証・サイト検証の具体的な事例に見る「課題解決のカギ」

アプリ検証・サイト検証サービスを通じて、アプリやwebサイトの品質向上を支援した具体的な事例をご紹介します。なお、より詳しい経過や手段も弊社サイトにてご覧いただけます。
御社アプリ・webサイトの検証や品質向上の課題解決にお役立てくださいませ。

▼アプリ企画・開発会社の事例

キャリア向けアプリの企画・開発などを行うA社様のケースでは、品質向上(バグ検出数減少、ユーザー問い合わせ減少など)と、コスト削減(QA端末効率化によるコスト削減、テスト観点最適化によるコスト削減など)を主な課題とされていました。

自社の品質管理部門の負担を下げ、プロデュース、ディレクションに専念したいとのご要望により、人員の固定化、ナレッジの蓄積などのメリットもある専属の固定体制による品質管理体制の構築・運用を提案。テストのフローやフォーマットの整備に加え、関係者の理解、製品クオリティの向上などの成果が得られました。またご利用4年目には、テストの効率化による10%工数削減など、より具体的なメリットも現れています。

(事例の詳細はこちらの記事でご覧いただけます)
「取引実績5年超!品質管理体制の構築による工数削減~お客様と二人三脚の取り組み~」

▼ポータルサイト運営会社の事例

ポータル(サイト、アプリ)やECサイトなど、多数のサービスを展開するB社様では、コストと不具合の双方の削減、システム運用の障害管理を課題とされていました。

そこで弊社では、一貫した品質管理支援を提案。受け入れテスト、システムテストの実施、業務の自動化とツールの提供、BTS(バグ トラッキング システム)の提供などにより、リリース後の不具合を減少しています。またB社様の事業拡大により案件数が大幅に増加する中、工数を抑えることにも成功しました。

(事例の詳細はこちらの記事でご覧いただけます)
「月間200案件以上!体制とスケジュールの効率化によるスピードアップ実現」

▼経路探索サービス開発・運営会社の事例

経路探索サービスサイト・アプリの運営と開発事業を展開するC社様では、派遣法の改正をきっかけに、テスト・検証のための新体制の構築を実施。旧体制での課題であった、人員の管理や教育面の負担・コストの肥大化の解消を望まれていました。

弊社担当後は、作業報告、教育、スタッフ管理を一貫して行うことで、大幅なコストダウンに成功しました。また外部検証の開始、品質管理体制の構築により、さらなるコストダウン、ナレッジの蓄積などの効果も得ています。

(事例の詳細はこちらの記事でご覧いただけます)
「派遣スタッフからの切り替えで新体制構築、アサイン・教育をウェブレッジに委託することで管理コスト削減へ」

▼スマートフォンアプリ企画・開発・運用会社の事例

コンシューマ向けスマホアプリの開発を行うE社様のケースは、スマホのキャンペーンアプリ開発におけるシステム品質、サービス品質をともに第3者の立場から検証した事例です。短期間での想定ターゲットの使用感の把握、開発後のテストリソースの大幅な不足を課題とされていました。

そこで弊社では、開発後の受け入れテスト(自社のラボにて受託検証)とユーザビリティ調査を提案。アプリ開発時の不具合検出と、ターゲットユーザー層へのユーザー調査を実施することで、システム・サービス両面から品質向上に貢献しました。

(事例の詳細はこちらの記事でご覧いただけます)
「顧客のシステム品質、サービス品質をともに第3者の立場から検証した事例」

その他の導入事例は導入事例一覧よりご覧ください。

まとめ

製品やサービスの質を左右する検証業務は、売上を左右するユーザー満足度の向上に不可欠な存在です。状況に応じて最適な手法を採用することで、検証にかかる労力・コストを削減しつつ、より高い効果を得ることが可能です。